2012年8月15日水曜日

怪談

8月も中旬になり、そろそろ今年の夏も折り返し!

とは、言っても後3日で結婚式を迎える俺には夏を満喫する余裕はないw

夏といえば、海、祭り、花火など楽しいイベントがたくさんあるけど、

学生のころは、心霊スポットにもかなり行った。

そこで今日は、自際に体験したお話をしようと思う。


旧精神病院廃墟
これは、俺がまだ高校生だったころ、先輩の車に乗せてもらい、

心霊スポットに連れて行ってもらった時の話。

そこは当時、有名な心霊スポットで、山を通っている県道から少し山奥に入ったところにある

精神病院の廃墟だった。

県道を挟んで谷側には、新しく再建した精神病院があり、山側のこの廃墟は、

ずっと昔に使われていたそうだ。

その日は、少し雲がかった生暖かい夜で、おれと、先輩、女の子2人の計4人で訪れた。

この時、実は、2回目の訪問だった俺は、近所のコンビニに行くぐらいのノリで能天気だった。

車を廃墟の門の前に止めて、みんなで門を乗り越える。

廃墟の正面は、車が何台も止められるほどひらけた芝生で、門の横には外灯が一本だけある。

2階建ての小さな建物で、建物の一番左には螺旋階段がある。

山と隣接しており、廃墟の裏は木がうごめいていた。

一回の窓ガラスは、全て割られていて中が丸見えだったが、2階の窓は一枚も割れていない。

この廃墟の一番怖いと噂の部屋は、2階の奥から2番目の右手の部屋。

どういういきさつで、この部屋が怖いと言われているのかは、

知らないがこの日も、その部屋に向かうことになった。

男女ペアを組み、順番に行くことにした。

じゃんけんに負けた俺は、先に廃墟に入ることになった。

懐中電灯を預かり螺旋階段を上がる。

ペアを組んだ女の子も、特段怖がってる様子もなかった。

螺旋階段を上りきると、目の前には、一直線に伸びた廊下がある。

その廊下の左右には部屋がびっしり並んでいて、どの部屋の扉も傾いていたり、

外れていたりと壊れていた。

門の横に立っている外灯の光がうっすらと差し込んでいるものの、

懐中電灯なしでは、ほとんど見えない。

廊下を進んでみる。

扉が壊れているせいか、左右の部屋が妙に気になるが、まっすぐ進んだ。

やがて廊下の突き当たりが見え、奥から数えて2番目の部屋の入り口が見えた。

懐中電灯を部屋に差し込む。

中は、8畳ほどの何もない部屋で、入り口を入ってすぐ左手にもう一つ扉がある。

今にも壊れそうな扉を開けてみると、そこはトイレ。

8畳ほどの部屋に入り、窓ガラスを開ける。

外灯付近に、先輩ペアがこっちを見て立っていた。

俺は、ちゃんとこの部屋に来たぞというアピールの代わりに手を振った。

そのまま窓を閉めて、来た道を戻り何もなく先輩ペアと交代した。


何もなく戻ってきた、俺達ペアは、外灯の下で先輩ペアが行くのを見ていた。

ゆっくりと螺旋階段を上り、廊下に入ったところで、先輩たちの姿が見えなくなった。

先輩の持っている懐中電の光が、廃墟の左からひと部屋ずつ右に動いている。

ひと部屋ずつ進み、2番目の部屋に差し掛かった。

部屋に入った瞬間、懐中電灯の光が窓を照らした。

その時・・・


先輩は、俺と同じように窓開けて手を振った。

その後、何事もなかったかのように戻ってきた。

全員が、何もなくつまらないという雰囲気で帰りの車に向かった。

帰りの車で、俺は、先輩にどっちが前を歩いていたのかを聞いてみた。

すると、最初から最後まで前を歩いていたのは、懐中電灯を持った先輩だった。


じゃ、あの時、

先輩が部屋に入った時に、はっきりと窓に映った人影は、誰のだったんだろう・・・


トンネル
これも高校生の時のお話。

廃墟に行った時と同じメンバーで、今は地元のごく一部の人しか使っていない

旧道の山奥にあるトンネルに向かった。

今回は、先輩ではなく、女の子の一人が車を出してくれたので4人で

その子の、大きいなワンボックスカーで向かった。

山村を過ぎると家が一軒もなくなり、左手には山、右手には田んぼが広がっている。

しばらく進むと、道が分岐しており、俺たちは左折して山へと車を進めた。

これから向かうトンネルは、トンネルの真ん中でクラクションを3回ならすと、

少女が出るだの、落ち武者が出るなど色々噂されているが、

もう一つ、トンネルに行くまでにも噂されていることがあった。

山道は、とても狭く対向車をかわせないような箇所もたくさんある。

急なカーブも多く、カーブミラーなくしては対向車の様子がわからない。

そのカーブミラーにまつわる噂もあるのだ。

トンネル到着までに設置されたカーブミラーは、約15・6

そのミラーを1から順に数えていく。

13個目に差し掛かった時に、カーブミラーに霊が映るというのだ。

結局のところ、数えてみたがただのカーブミラーだった。

山頂付近にさしかかり、カーブを曲がると、目の前が行き止まりだった。

え!?

っとみんな驚いていると、トンネルは正面ではなく、真横にあった。

車一台分の幅しかなく、トンネル内の電気もない。

300mほどのトンネルは、曲がることなく一直線に伸びている。

出口も何とか見える。

ハンドルを左に切り、トンネル内に入る。

少し進んで、車の後ろに乗っていた俺は、後ろを振り返ってみた。

真っ暗で何も見えない。

トンネルの真ん中あたりに差し掛かった時、運転手が車を止めた。

エンジンを切り、ライトを切った。

辺り真っ暗で何も見えず、無音。

運転手がクラクションを鳴らそうとした瞬間。

グオオオオオオオという地響きと共に、車が揺れ始めた。

まったく意味が分からない。

きっと、車に乗っていた全員がそう思ったと思う。

運転手は、とっさにエンジンをかけ、ライトを付けた。

すると車の揺れと地響きが鳴りやんだ。

が、まっすぐ進んできた車は、斜めになっていて、右のフロントが壁に接触する寸前だった。

俺を含め、車に乗っていた全員が、顔を青ざめ、無言で山を下りた。

車には、何も外傷もなく全員無事だったが、何が起きたのかいまだに謎だ。

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